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No.430 への返信フォームです。

みんなで一緒に。  ..みずほ 

  「……おや?」
「……寝て、ますね」
「そのようだな」
籠を持ったアラゴルンと、マントを持ったエオメルは、気持ちよさそうに寝こけているホビットたちを見降ろしていた。
アラゴルンは昼食の後の軽いお茶にと焼き菓子と少し早い果物を、一度はローハンに戻ったものの、所用あってミナス・ティリスを訪れたエオメルは、ホビットたちに挨拶をしに来たのだった。
「起こすのは忍びないですね」
「そうだな、こんなによく眠っているものを」
すべてが片付き平和が訪れ、療病院を出てからも、ホビットはひとかたまりになってよく寝ていた。それだけそれまでの旅の過酷さがしのばれ、見咎めたりその眠りを妨げる者はいなかった。それだけのことホビットはしてのけたのだった。



エアムーパラには程遠いですが、とりあえず心意気!ということでひとつ。
彼の人達の同窓会の話を聞いたので。続きはぼちぼちと。
久しぶりなので、おかしなところがないか心配。
..2020/06/06(土) 18:24  No.430
 
Re:みんなで一緒に。  ..みずほ 

  「あら」
「これは……」
ホビット達の姿を求めて、次にやって来たのはアラミアとエオウィンだった。
エオメルとともにローハンに帰国したエオウィンだったが、エオメル同様ミナス・ティリスへの思い止み難く、また、毎日のようにやって来る、主にファラミアからの手紙攻勢に辟易した周囲が、此度の大戦における年若き兄妹へのごほうびというのではないけれど、荒れた国元の整備は、心得た年長者たちに任せ、心のままに過ごせと送り出されたのだった。
いずれゴンドールに住むことが確実視されているエオウィンは大人気なので――――あのおそろしい怪物を、小さき人ともども一刀のもとに切り捨てた逸話を知らぬ者はなかった――――ゴンドーリアンの愛してやまないファラミアとともに歩こうものなら、誰もが手を止め挨拶し、暗い時代の後にやって来た黎明のような若き恋人たちを祝福のまなざしで見守っていた。
「小さき人達はともかく陛下までおやすみとは……」
「兄までこのような……」
そう言ってエオウィンは、足先で優雅にエオメルをつついてみた。だが、アラゴルンとともにホビットを守護するような恰好のまま寝入っているエオメル達は、まったく起きる様子を見せなかった。
..2020/06/10(水) 18:12  No.431



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