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 2006/2/6(月)
 するめ    No.57
次男がスルメを買ってきた。
２枚。
１枚５０円なので１００円も使って。
真夜中に
「スルメは頭がよくなるんだよ」ともぐもぐスルメを
噛む次男の顔を思い出して、胸を衝かれる。
次男が、駄菓子屋に行く前、わたしは次男に漢字の
練習をさせていた。
自分の小さい頃と比べて、覚えの悪い次男につい
「なんで　こんなに覚えられないかなぁ・・」と
溜息をついた。
その自分の言葉と、”スルメを噛むと頭がよくなるんだよ”と
いう次男の言葉は、結びつく。
心無い母親だ。 		 





 2006/2/4(土)
 ほんのちょっぴり    No.56
きれいな子がいて、恋人の男の子を裏切っている。
やることは、悪女なみだが。
でも　ほんのちょっぴりきれいなだけだ。
本当にほんのちょっぴりきれいなだけ。
そのひどい裏切り行為を保障するほどの美は無い。
皆、汚いことをやりすぎる、と思う。
自分の汚い行為は、澱になって心に淀む。
ずっと淀むのに。
そして、それは年月をかけて、徐々に表に顕れるのに。
汚いものが自分の外見を蝕んでいるのを、自分だけが
気がつかない女をよく見かける。

 		 





 2005/12/5(月)
 谷川俊太郎    No.55
せわしいタマシイけたたましい
さもしいタマシイさわがしい
さかしいタマシイうっとうしい
まぶしいタマシイうとましい
ふたつよいことさてないものよ

ただしいタマシイはらだたしい
あやしいタマシイなやましい
おかしいタマシイうらがなしい
ゆかしいタマシイうたがわしい

つましいタマシイふてぶてしい
さみしいタマシイややこしい
やさしいタマシイもどかしい
きびしいタマシイあつかましい
おのれころさずひともころさず

「かわいのいわい」（谷川俊太郎）
抜粋。 		 





 2005/11/24(木)
 息を顰めて    No.54
長男が自分で自分の居場所を作ろうとしている。
新しい場所。
新しい出遭い。
息を顰めて、わたしは様子を窺う。
悟られないように、様子を窺う。
どうか　どうか、と。 		 





 2005/9/22(木)
 知らなかった    No.53
江戸幕府が、林羅山など勧めによって
三河武士の気持ちをやわらげるために
桜を植えたなんて。 		 




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