■ 2015年9月17日(木)
++ 小学生の暴力最多 15年9月17日
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文科省の「問題行動調査」が発表された。小学生の暴力が増えたことに注目が集まっている。
以下は、朝日新聞(17日付)に村山が出したコメントである。
「小学校低学年でも携帯やスマホ、ゲームに夢中になり、真の感動体験が減っている。その結果、自分を見つめたり他者と共感し合うことば・表現力が乏しくなり、ちょっとしたことで切れやすくなっているのではないか。全国学力調査の結果を競うなど過度な競争や、貧困の拡大で家庭でかまってもらえず荒れるケースなど、社会的要因も考えられる。こうした要因を軽減する取り組みがなければ、子どもたちの中にたまった攻撃性の「マグマ」は収まっていかないだろう。」
しかし、新聞の紙面の都合で、以下の文が入らなかった。
「小学校での暴力行為が増えているとされているが、88%の小学校では1件もないと報告しており、実数はもっと多いのではないか。」
この文科省の調査は、学校側からの届け出調査なので、その数字を鵜呑みにすることはできない。それは、いじめの増減が、大きないじめ自殺事件があると増えて、その後年々少なくなることを繰り返していることで明らかになってきたことである。17日の朝日新聞の記事でも暴力行為が小学生では増えたが「中高生の暴力が大きく減った」と報じている。朝日の記事では、小学生が増えて、中高生が減った理由は解説さてれいない。その理由が、上記のコメントに入らなかった上にも文にある。88%の小学校からは1件もなかったという報告になっている。だから、記事で都道府県の比較をしているが、いじめの発生件数の都道府県比較が意味のないものに成っているように、あまり意味の無いことであることも付記しておきたい。
No.417
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